ずっと物陰から虎視眈々と

今日も、夫が家に帰ってこない。明日も同じだろう。「と思ったが、どっこい。嘘じゃありません、現実!」貴方?何時の間に。

「いやー、ちゃんと在宅してたぜ。お前が呟く瞬間を見計らい、登場するチャンス?を、ずっと物陰から虎視眈々」それに、何の意味が?

「そりゃ、楽しませよう思って」全然楽しくねーよ!心配する女房を馬鹿にし、嘲笑うって最低!鬼畜、外道、糞野郎!

「其処迄?」当たり前。本当に寂しく、仕方なかったんだから、馬鹿野郎。「テンプレみてーな台詞、有難う。今更、罪悪感を感じ、やべーわ」これが現実なら最高だけど。

「え?!」これ、夢でしょ?「は?」嘆く妻。そして驚かす亭主。全部全部、私が思い描く夢だわ。理想の光景。

現実世界の自分、これを寂しくカタカタ打ち込み、妄想に耽る寂しき女よ。「ちょ…俺、お前の想像上の生き物?」違った?「あー、何か滅茶苦茶悲しい」ざまーみろ。